モロトフカクテルと拘禁刑とセミナー
2022年3月12日、国連はロシア軍のウクライナ侵攻による民間人の犠牲者は少なくとも579人にのぼると発表しました。また、1002人が負傷したと発表しました。ウクライナのゼレンスキー大統領は3月12日の記者会見で、ロシアの侵攻を受けて以来、1300人のウクライナ軍兵士が死亡したと述べています。
侵攻が始まった当初は、「モロトフカクテル(火炎瓶)を作っている」と市街戦に備える様子が報じられていました。このモロトフカクテルはフィンランド冬戦争に由来するそうです。1939年のフィンランド冬戦争の際に、ソ連外相モロトフは、「資本主義に搾取されるフィンランド人民のためにソ連軍はパンを投下している」と強弁したため、ソ連軍の焼夷弾が「モロトフのパン籠」と呼ばれました。そして、火炎瓶は「パン籠」に対するフィンランド人民からのお礼のカクテルの意味で「モロトフ・カクテル」と名づけられたそうです。
ウクライナの出来事もフィンランドの故事も、国を守るために戦うということはどういうことかを感じさせられます。一刻も早く停戦してほしいですね。日本からは、防衛装備品がウクライナ支援のために送られたそうですが、もちろんモロトフカクテルは入ってないでしょうね。
一方でロシアへの経済的な圧力が強まっています。SWIFT排除が決まり、外国企業の撤退なども相次いでいます。対象範囲の広さや迅速さ、参加する国のまとまりという点で、過去に例のない規模の制裁になっているといいます。台湾やシンガポール、スイス、韓国など、これまでロシアに対する制裁に参加してこなかったところも参加していて、これまで以上にロシアを孤立させています。ロシア国内の生活に深刻な影響が出て、ロシア国民の意思でプーチン政権が崩壊するといいですね。
東京都は12日、新型コロナウイルスの新たな感染者9164人と発表しました。1週間平均の新規感染者数は前の週に比べて79.6%です。高止まりですが、確実に落ち着いてきていますね。
政府は8日、拘禁刑を導入することを決定しました。刑務作業の有る懲役刑と無い禁錮刑を一本化した「拘禁刑」を新設する刑法などの改正案を閣議決定したものです。木工や印刷、炊事といった刑務作業に時間を取られ、再犯防止に向けた矯正教育が十分できないことが課題とされてきました。受刑者の特性や刑期に応じ、刑務作業を完全になくすことや、薬物・性犯罪の矯正プログラムを受ける時間を大幅に増やすことを可能になります。今の通常国会に提出予定で、成立すれば1907(明治40)年に現行刑法が定められて以来初めて刑罰の種類が変わることになります。施行は公布から3年以内を予定しています。受刑者の老齢化や時代の要請に応じた改正はどんどん進めてほしいですね。
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国連はウクライナ侵攻による民間人の犠牲者は少なくとも579人にのぼると発表しました。そういう数では収まらないと思いますし、送られてくる映像はまさに戦争です。一刻も早く停戦してほしいですね。日本の刑法では、矯正教育を充実させるため、拘禁刑を導入するそうです。時代に応じた改正はどんどん進めてほしいですね。
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