2022年6月22日、参議院選挙が公示されました。7月10日投開票です。岸田首相が初めて評価される場となります。前回比175人増の545人が立候補しました。共闘を見送った野党側の候補が増え1995年以来27年ぶりに500人を上回りました。候補の8割は新人で、女性は初めて3割を超える米英並みの水準となりました。共同通信社の電話調査では、自民、公明両党は改選124議席の過半数（63議席）を上回る勢いだそうです。
各党の論点をみますと、物価高では、中小企業の賃上げや消費税減税がテーマのようです。物価高は、ウクライナ情勢で一時的な要素が多いものの、かなり継続的に考える必要はあると思います。しかし、消費税は、全国で行われる価格改定作業を考えると、ちょっと難しいと思います。防衛費は、ウクライナのことを考えると、野党の要求も難しく感じます。憲法は、現行法制でできることをすればいい気もします。野党は、与党と違うことを言わなければいけないというのは、テレビなどで攻撃するときは威勢がいいのですが、現実を考えるといつも不利な気がしますね。

今日も暑いですね。まさに猛暑の夏になりそうです。25日は関東を中心に気温が上昇し、群馬県伊勢崎市で気温40.1度を観測しました。6月に国内の気温が40度を超えたのは初めてだそうです。そうなると、気になるのが節電です。政府による7年ぶりの節電要請期間が７月1日から始まります。経産省が、来週の電力需給の見通しを公表しました、電力の安定供給に必要な予備率3％は全国的に確保できるということです。熱中症にならないようにエアコンを節電する必要がありそうです。ピーク時にエアコンの室内温度を２８度に設定すれば、２６度の設定と比べ、６％の節電効果があります。さらに窓からの日差しをすだれやカーテンで遮光すれば４．３％、エアコンのフィルターを２週間に１回掃除すれば２．１％の節電効果が期待できるそうです。エアコンの日よけカバーが売れたという記事もありました。私は、単純に運転時間を短くします。

放送大学の「英語で読む大統領演説」を見ました。今回は、1986年1月28日ドナルド・レーガン大統領のテレビ演説でした。チャレンジャー事故の夜に行われた追悼(Challenger Disaster Speech )演説です。現在は、YOUTUBEでもみることができます。予定していた一般教書演説を取りやめ、事故についてテレビ演説を行ったものです。アメリカのスペースシャトルチャレンジャーが打ち上げから73秒後に分解し、7名の乗組員が全員死亡した事故です。乗員の中には宇宙授業計画による最初の教師としてクリスタ・マコーリフが含まれていたため、子供たちを含めた大勢の人が生中継で射ち上げを見ていました。レーガン大統領は、子供たちにも向けて、7人について、犠牲者というよりは、使命を成し遂げた英雄という扱いをして、宇宙事業の継続を示しています。そして最後には、1941年のJohn Gillespie Magee Jr.の詩High Flightを引用しています。欧米では職業軍人パイロットの「聖歌」とまで言われ、米空軍隊員は暗唱できて当たり前だそうです。
But they, the Challenger Seven, were aware of the dangers, but overcame them and did their jobs brilliantly.
しかし彼らチャレンジャーの七名は、危険性を熟知しながらも、それらを乗り越えて自分自身の役割を敢然と実行したのです。
They wished to serve, and they did.
彼らは奉仕することを望み、それを成し遂げました。
The Challenger crew was pulling us into the future, and we’ll continue to follow them.
チャレンジャー号の乗組員たちは私たちを未来に導こうとしていました。ですから、私たちは彼らの後を追って継続していきます。
We will never forget them, nor the last time we saw them, this morning, as they prepared for their journey and waved goodbye and “slipped the surly bonds of earth” to “touch the face of God.”
私たちが彼らのことを忘れることは決してないでしょうし、私たちが最後にみたときのこと、つまり今朝、彼らが旅の準備をし、別れの挨拶として手を振り、「地上の束縛から離れ、神の御顔に触れんとする」姿を、私たちは決して忘れないでしょう。

心のこもった、しかも彼らの成し遂げたことの重要さを表す言葉ですね。事故が起きたときこそ、リーダーの役割が大事ですね。