宝塚と平均以上効果と仕組み債
厚労省2日発表、新型コロナ感染は、22~28日の、1定点当たりの平均は3.63人(前週3.55人)でした。
宝塚がホームページに掲載している「お願い」が、波紋を広げているそうです。演劇などの世界では、ファンが出演者のイラストを描き交流サイト(SNS)に投稿する「ファンアート」が盛んだそうです。そこに宝塚歌劇団の見解が出たので騒いでいるようです。
今でもホームページのFAQで著作権を検索すると、イラスト、文化祭での上演、写真、スタンプなどについて、はっきりと警告していますね。
裁判所では撮影が禁止されているから、よくスケッチが新聞にでてますけど、いいのかなあと思ってしまいます。ただしこれは、犯罪者の報道と同じ理屈でしょうから、別問題ですね。
一般にはプライバシーマークの審査などでも、採用のために社員が働く姿をホームページに掲載するなどしている場合は、本人の同意をとるように指導されます。宝塚歌劇団については、公式なホームページがでている以上は、今後は要注意ですね。
「平均以上効果」というものがあります。「自分は他の人と比べると、平均以上である」と自己評価を過大に捉えるという認知バイアスのことで、レイク・ウォビゴン効果(The Lake Wobegon effect)ともいわれます。また、アンケートでほぼ全員が「自分が平均以上」という意識を持つ矛盾する状況もみられます。「自分は事故に遭わない」「自分は酒に酔わない」など、自分だけには当てはまらないと思う傾向は注意しましょう。
これと似ているのに、ダニング=クルーガー効果があります。「能力や専門性や経験の低い人は自分の能力を過大評価する傾向がある」、と認知バイアスについての仮説で、逆に「能力や専門性や経験の高い人は自分の能力を過小評価する傾向がある」、ともいいます。これは、過大評価と過小評価の両方の傾向があるというので面白いですね。
さまざまな会社さんでは、他の会社の状況を知らない人が多く、自分たちの状況が他社と異なっていることに気づかないことがあるように感じます。そういう場合に、心理学での上記のような傾向をおりまぜて説明するとわかりやすいかもしれません。自分を知る難しさがわかりますね。
金融商品「仕組み債」で損失が出た70代女性がSMBC日興証券に約2480万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が29日東京地裁でありました。裁判長は「老後の生活資金の大半が元本毀損のリスクにさらされた」として、同社に約730万円の支払いを命じました。女性の金融資産総額が約3700万円なのに対し、勧誘されて買い付けた額が4500万円で、800万円上回る内容だったことと、社内で「1億円以上5億円未満」との虚偽記録を作ったことが「悪質な行為だ」と決めてになったようです。私も仕組み債については、あまりいい思い出がありません。おいしい話には気をつけようと思いました。
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2023年6月2日、コロナ定点観測は3.63人(前週3.55人)で増加傾向です。宝塚家劇団のイラストなどへの著作権の見解は勉強になります。厳しいので要注意です。「平均以上効果」や「ダニング=クルーガー効果」の認知バイアスを知ると、自分を知る難しさがわかりますね。仕組み債判決をみると、おいしい話には気をつけようと思いました。
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いずれにしましても、不安な状況が続くなかで準備が欠かせないようです。
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