新しい資本主義と感染激減
相続はお休み
2021年10月4日。岸田新首相は、「新しい資本主義の実現」を目指すと語りました。「新しい日本型資本主義」という言葉を選挙戦のキャッチフレーズにして、中間層への分配を手厚くする「令和版所得倍増」を目玉に掲げました。実現までは長い道のりになりそうですが、期待はもてそうです。
「資本主義の問い直し」はいま、世界の一大テーマになっているそうです。古いモデルのもとでは地域的な特殊性や雇用の安定がないがしろにされてきたのに対し、もっと保護的な形の資本主義が模索されています。これまでの株主資本主義は、株主へのリターンが絶対視され、他のステークホルダーである顧客や従業員、環境はあまり関係ありませんでしたが、その全員に資する形の資本主義がステークホルダー資本主義で、主な四つのステークホルダー間を調整する必要があるということです。日本では会社は誰の者かという議論をすると、社員のものと思うのは間違いだと言われてきましたが、今は見直されているわけです。
新型コロナの感染は、8月下旬以降、一転して急速に減少しました。4日には東京都でおよそ11か月ぶりに1日の感染者が100人を下回り、全国でも、5日まで3日連続で1000人を下回って、ピーク時の25分の1以下となっています。いったい何が起こったのでしょうか?
政府分科会の尾身会長は、
1.連休やお盆休みなど、感染拡大につながる要素の時期が過ぎたこと、
2.医療が危機的な状態となったことが広く伝わって、危機感が共有されたこと、
3.感染が広がりやすい夜間の繁華街の人出が減少したこと、
4.ワクチンの接種が進み、高齢者だけでなく若い世代でも感染が減少したこと、
5.気温や雨など、天候の影響があったこと
を挙げています。
今回の感染拡大では、若い世代の間で増えた感染が、ワクチンの効果などで高齢者に移行せず、『若者で増えて若者で減った』という動きでした。ウイルス自体が弱毒化しているということは現時点ではないのではないかともいわれます。感染が増える冬に向けさらをワクチンの接種率が高める必要性があります。
感染の急減から、観光や飲食産業は急激に活性化する可能性があります。新資本主義という政策もあいまって、日本経済が活性化し、コロナを克服する日がくるといいですね。
NHK世界のドキュメンタリー「中年男の熱きコーラス」をみて感動しました。ノルウェーのオスロが舞台です。ビール腹の中年男25人が、毎週火曜の夜に集まっては、オリジナルのコーラス曲を練習し、呑んだくれる。「互いの葬式で歌う」ことが「唯一の掟」です。歌の内容は飲みたいとか淋病とかで地方で暮らす中年男そのものの感じですが、明るく力強いハーモニーが魅力です。人気ロックバンドの前座という大役を得たところ、指揮者にガンが見つかります。見舞いに訪れたメンバーはベッドを囲んで歌います。そして、葬式のシーンになります。
こういう人生もいいですね。歌のある人生が理想です。
「新・共産主義に破壊されるアメリカと日本の危機」(著者ケント・ギルバート)が紹介されていました。今のアメリカでは、過剰に「反差別」「反格差」を叫び、社会の分断をもたらし、伝統や価値観、統治システムを根底から覆そうとしているそうです。その影響は日本にも及び、保守分裂や他国による世論操作や政治介入に利用される事態となっているといいます。著者は、日本がリベラルや共産主義に甘い背景に、GHQの共産主義者たちが日本人に押し付けた贖罪意識と日本国憲法の存在があることを指摘しています。
たしかに、大国アメリカが混乱し始めると、民主主義のあり方が問われます。日本が大統領制をとらないことがかえって政治の安定をもたらすとして再評価される時代がくるかもしれませんし、混乱を招かないためにも我々が政治に関心を持つべきですね。
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岸田首相は、「新しい資本主義の実現」を目指し、中間層への分配を手厚くする「令和版所得倍増」を目玉に掲げました。感染の急減から、観光や飲食産業は活性化します。新資本主義という政策もあいまって、日本経済が活性化し、コロナを克服する日がくるといいですね。相続はお休みです。
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