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法改正と認知症薬と蒙古の碑

厚労省9日発表、新型コロナ感染は、29~4日の、1定点当たりの平均は前週比約25.3%増の4.55人(前週3.63人)でした。4週連続増加です。

◇次次と法改正が報道されています。
■政府は9日、熟練技能の外国人労働者の在留資格「特定技能2号」を現在の2分野から11分野へ拡大する案を閣議決定した。2号は無期限就労が可能になる上、家族の帯同も認められます。これまでは「建設」「造船」でしたが、追加が決まったのは、「ビルクリーニング」「製造業」「自動車整備」「航空」「宿泊」「農業」「漁業」「飲食料品製造業」「外食業」の9分野です。「技能実習」を発展的に解消し、特定技能にキャリアアップしてもらうための新制度を設立する政府方針も確認されています。外国人労働者の永住に道を開く大きな転換点となる変更ですね。
■一方、入管法の改正案は、参議院本会議で可決・成立しました。難民申請中は強制送還が停止される規定について、3回目の申請以降は「相当の理由」を示さなければ適用しないことや、退去するまでの間、入管が認めた「監理人」と呼ばれる支援者らのもとで生活できることなどが盛り込まれています。れいわ新選組の山本太郎議員は、参議院法務委員会での入管法改正案の採決で数回、委員長に飛びかかろうとしました。その際、自民党の国会議員2人が打撲のけがをするなどしました。形ばかりの謝罪をしましたが、事態を重く見た自民党や公明党、立憲民主党などが、懲罰動議が提出しました。暴力はいけませんね。
■日系4世に「定住者」の資格を与える方針が固められました。現行制度は、入国時18~30歳に限定し、「特定活動」の在留資格を与えています。最長5年間で、家族は原則帯同できないうえ、「受け入れサポーター」が必要です。新制度案は、日常よりも幅広い場面で会話ができる日本語能力試験2級(N2)相当の日本語力など一定の要件を満たせば、5年の滞在期間を終えた後に「定住者」の在留資格へ変更できるようにします。年内にも「特定活動」の告示を改正する方向で調整を進められています。
■倒産や遺産分割などの手続きをオンラインで裁判所に書類提出し、協議もできるようにする民事執行法などの改正案が6日、衆議院本会議で可決・成立しました。民事手続きでは、裁判で訴状をオンライン提出し、ウェブ会議で口頭弁論できるよう改正民事訴訟法などが去年成立し、今後、段階的にIT化されていきます。今回の改正案は、それ以外の民事手続きのIT化で「倒産の手続き」「債務者の財産を差し押さえる民事執行」「遺産分割の調停」などが対象になります。
■衆院内閣委員会は9日、LGBTなど性的少数者への理解増進法案を賛成多数で可決しました。来週中にも成立する見通しです。LGBT法案は、性的少数者への理解を広げるため、政府に行動計画の策定を義務付けることが柱です。前首相秘書官が2月に性的少数者について「見るのも嫌だ」と発言して政権への批判を招いたのを受けたのが発端です。同性カップルに婚姻制度による利益を認めない民法などの規定を「違憲状態」と判断した福岡地裁判決についての今後も注目されますね。

◇米食品医薬品局(FDA)は9日、米バイオジェンとエーザイが開発するアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の正式承認を推奨すると勧告しました。7月6日までに可否を判断する予定だ。米国で正式承認されれば世界で普及が進む可能性があります。認知症は3秒に1人の割合で発症し、現在5000万人の患者数は2050年には1億5000万人まで増えると予想されています。期待しましょう。

◇平川祐弘さんによると、日本語=やまと言葉は、愛を表す言葉だそうです。文明の中心の言葉が学問語として使われ、西洋ではラテン語、東洋では漢文でした。日本では、漢文の「日本書紀」と同じ時期に、やまと言葉の「古事記」「万葉集」が編まれました。この時期に日本独自の文学があったということになります。学問語では愛を語るのが難しいので、やまと言葉は愛を表す言葉になりました。世界をみても、「古今和歌集仮名序」で紀貫之が賞賛したように、母語で詩を書くことはとても早かったようです。内モンゴル出身の留学生は、モンゴル語への愛着があるそうです。仙台にある「蒙古の碑」についても触れられています。「怨親平等」の心だそうです。「有事の際は敵味方の差別なく平等に死者を葬りたい」という平川氏の意見は大賛成ですね。

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2023年6月9日、コロナ定点観測は4.55人(前週3.63人)で4週連続増加です。法改正が進んでいます。特定技能2号、日系4世など外国人労働者もかなり変わりそうです。エーザイの認知症薬レカネマブに期待しましょう。やまと言葉は愛を表す言葉です。「蒙古の碑」のように、有事の際は敵味方の差別なく平等に死者を葬りたいですね。

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