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倫理資本主義と日本人の共感力

NHK欲望の時代の哲学「2023 マルクス・ガブリエル ニッポンへの問い」をみました。
「哲学界のロックスター」といわれるマルクス・ガブリエルが東京に滞在するドキュメントです。日本に必要なものを問いかけています。以下にわたしの感想を書きます。
とても面白かったのは、その中で「日本人の共感力」を指摘していることです。経済は国家による規制と自由市場の二元論で語られてきました。それを越える概念が必要なようです。それは「神の見えざる手」ではなく、「利益の共有」という価値判断ではないかというのです。その背景にあるのが「人間の共感力」です。
ですから倫理資本主義は難しい倫理というよりも、人間がビジネスの相手のことを考える倫理性が資本主義を修正して改善していくということでしょうか。
私的に言い換えると、お客様の利益と自分の利益が共存するのがビジネスの原理であるということです。そしてそれを実現するためには、「日本人の読心術」が役にたつというのです。たしかにそうすれば、市場が暴走することが防げるかもしれないという仮説はなりたちますね。日本のビジネスでは、「お客様のためになる」ということを徹底的に追求しますよね。それが、特に日本のサービス業の特質ですね。
また、道徳的ビジネスのたとえの話では、冷たい酒を飲みたい気持ちと溺れている少年を助ける行動の選択を説明していました。溺れているのがプーチンでもゼンレンスキーは助けるはずだというのです。「わたし」は「あなた」かもしれないからと。
このときに「酒を選ぶ人間は実在しない」ともいっています。
企業の中に、コンプライアンス部門があるように、倫理部門があってもいいと提案しています。実際AIの開発においては、倫理部門があるそうです。
全体をとおして、哲学的なところは難しかったのですが、資本主義のあるべき姿を共感力で説明しようとするところは、「共感」できました。日本人は質問ありますかというと誰も手を挙げない。そして誰かが質問すると次次と質問する。それはどこの国でもある現象ですが、日本ではその沈黙の瞬間が、周りを見渡そうともせず、本当に誰も動かないのが特徴だともいっていました。他人に配慮する瞬間だというのです。
日本人の共感力や読心術をお客様の利益に配慮できるとすると日本のビジネスの未来は明るいかもしれませんね。

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NHK欲望の時代の哲学「2023 マルクス・ガブリエル ニッポンへの問い」をみました。市場をコントロールするのは「神の見えざる手」ではなく、「利益の共有」という価値判断ではないかというのです。その背景が「人間の共感力」です。私なりに解釈すると倫理資本主義は、相手のことを考える倫理性が資本主義を修正していくということでしょうか。日本人の共感力や読心術をお客様の利益に配慮できるとすると日本のビジネスの未来は明るいかもしれませんね。

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